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女優でありエッセイストでもある沢村貞子さん。
彼女のマネージャーを長年務めた山崎洋子さんが書いた、「沢村貞子との日々」です。
沢村貞子さんという人は、37歳の時に大橋さんという旦那さんと再婚して、大橋さんを支え、大橋さんが稼がない分も稼ぐために仕事に猛進して、それでも大橋さんを「殿」と呼んで、彼を下に置くことは一度もありませんでした。
という、男にとっては女神のような方だった。
でも別に彼女は女神になりたかったわけじゃないし、誰かに褒められたかったわけじゃないだろう。
彼女が目に映していたものは、きっと、大橋さんと芝居だけ。
最近の日本映画は「内助の功」流行りですね。
「アキレスと亀」然り、「まぼろしの邪馬台国」然り。
映画を作る側も、映画を観に行く側も、そういったもの(内助の功)に惹かれる世代だからでしょうか。
映画を観に行くのって、たぶん、早期退職した世代だと思うのよ。50代後半~60代前半あたり。映画の配給会社のお偉いさんも、それくらいの世代じゃないかな。
団塊ジュニアで、60年安保の頃に青春を過ごした世代であっても、結局好むのは「内助の功」。
私は、団塊ジュニアのさらにジュニアですが、内助の功ってものが大好きです。
男の人から3歩下がって歩きたい派。
同世代の男の人は「年上の女に引っ張っていってほしい」みたいなことを言ったりしますが、
そうは言っても結局は、ねぇ。
ま、要は舵取りですよ。
この本は、そんな色恋沙汰がメインな訳はなく、どちらかというと「どう生きるか」、「いかに老いるか」が中心になっています。
そして、沢村貞子さんという一人の女性は、非常に美しく老いて、非常に美しく人生を生きた、と。
どのようにして自分の人生を彩るか、どのように幕を引くかというのは、自分にしかできないことでありながら、自分にとって最も難しいことでもありますね。
こないだ大阪に行った時の行き帰りに読んだ。
白石さぁーーーん
どうしたのぉーーー?
どうやら趣向を変えたらしいが、これ、くどいよ。
前の方がドッシリしてて読み心地がよかった。
この趣向はこれっきりで、次からは前みたいなバカ男全開なのを期待してるわ。
白石一文っていうのは、とことん女に嫌われて、「この男うぜー」と思われるのが本分じゃなかったのか。
私はそこが好きだったのに。
外見が良くて、エリートで、女にモテて、将来を嘱望されていて、、、という主人公がいて、「この作者、主人公に自分を投影してるだろ」というのが見え見えで、そのバカっぷりが好きなのー。
去年、白石一文にはまって一気読みしてた時に、タイミングよく作者の為人を知る機会がありました。
本人もね、女に嫌われるタイプらしい。特に、キャリア志向の女性に。同僚の女性陣には相当煙たがられていたようで。
いいねー。
いいですよ!
私、好きな作家で今でも生きてる人がほとんどいないんです。
次回作を期待することができないのって、寂しいもんです。
だから白石一文の新作が楽しみでー・・・
この人の本を読んでいると、「うぜー!」、「ふざけんなよチクショウ」と思うわけですよ。
そして、それが楽しいわけです。
どうしようもないな、この人(主人公)。と、ヤキモキしながら読んでます。
リーマン破綻したから、なんとなくノリで読んでみた。
貧困が招く肥満、医療問題、失業、巧妙に仕組まれた軍へのリクルート、民営化された戦争、、、などなど
事実は事実なので、知っておいて損はないでしょ。
でもそこから何を考えるかは人それぞれなので、考察までもが一緒である必要はないと思うのね。
まぁでも、アメリカは変な方向に沈んでいってる・・・んだろう。
映画「トウキョウソナタ」の予告で、「なぁ、俺達って、沈みかかった大きな船みたいじゃない?ゆーっくり、知らないうちに、沈んでいくんだよ・・・」っていうような台詞があるのね。(映画自体はまだ見てないので、予告だけ。)
そんな感じ。
船の乗客が気付かないくらい、ゆっくり、ゆっくり、でも確実に沈んでいってるの。
日本も。
格差社会を作りだせば、徴兵なんてしなくても入隊候補者がボロボロ出てくるもんねぇ。
母は「ビジュアル系のバンドマンって格差社会の最下層にいるわよね」って言うんだけど、もし戦争になったら金に困って軍隊に入ったりするのかしら。
でも最近のバンドマンはお金持ちのボンボンが多いから(おそらく。)、そんなことにはならないかー。
たぶんね、このままほっといたら、どんどん生活しにくい世の中になって、「私は中流」と思っていたのにいつのまにか転落していて、病気になっても医療費が払えなくて、借金まみれになって、
で、
ウシジマ君のところに行くの。
それよりも怖いのが、こういう将来を予想できても、「どーせ変わらないし」という無力感に襲われることなんでしょうね。
ふむ。
『わたしを離さないで』の方が小説の色が濃かった。
こちらの方が、「これは小説ですよー」、「物語ですよー」という顔をしながらも、実のところは「お前らみんな×××なんだよっ!」と残酷な現実を突きつけてくるような。
読み終わった後、暗闇の中で自分が何かを探して彷徨っている姿が頭から離れませんでした。
酷いこった・・・
ストーリーの筋とは離れたところですが。
サラが言う、
「だけど、あたくし、自分の人生を、感じがよくて丁寧で、だけど事実上なんの価値もない男性に託して無駄にするのが、自分の運命だなんて、受け入れることはできないのよ」
という言葉が、痛い。
痛い。
痛い・・・。
「あたくしの愛情、エネルギー、知性 ―――といっても大したものじゃありませんけど――― のすべてを、ゴルフかシティで債権を売ることに夢中になっているようなつまらない男性のために無駄に使いたくないの。結婚するとしたら、ほんとうに何かに貢献するような人でなくっちゃ。」
そして、サラの言うところの「理想の男性」をつかまえて、結局は堕落して挫折して、その時に彼女が言ったのは
「今は他のものが欲しいの。温かくてあたくしを包みこんでくれるようなもの、あたくしが何をやるとか、どんな人間になるとかに関係なく、戻っていけるものが。ただそこにあるもの、いつでもあるもの。ちょうど明日の空みたいに。そういうものが今は欲しいの。」
タイトルにある「わたしたち」は、他人ごとではありません。
「わたしたち」は「わたしたち」ですよ。
あなたも、わたしも、含まれてる。
みんな何かを求めて流離う孤児です。
あぁぁぁああ・・・
って頭を抱えたくなるような、そんな本。
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