４月。

４月。妊娠３カ月目くらい。徐々に回復の時期。

いろいろと体調の変化がありました。

ツワリは引き続きあって、特に４月はじめはピークに辛かったです。なんとか食べられそうなものを少しづつ食べてみたり。食べ始めるまでは食べる気があるのに、いざ口に運ぶと食べられない、ということも多かったです。
この時期は、ケンタッキーのチキン、マックのハンバーガーとポテト、サブウェイのポテトをよく食べてました。

体調の変化としては、便秘、頻尿、眠気、肌荒れが酷かったです。

便秘になったのは、あまり食事がとれていなかったことも原因だと思います。お腹が張っているような時もあり、便秘によるものなのか、赤ちゃんが何か危険にさらされているのか分からず、不安になったりしました。市販の便秘薬は飲めないし、病院で薬を出してもらうほどでもなかったので、なるべく繊維の多い食事をとったりプルーンジュースを飲んだりしました。

夜は頻尿により最低２～３回は目が覚めました。やたらと喉が乾いて、水を大量に飲んで、そして頻尿。

眠気もすごくて、日中に卒倒しそうなくらい眠かったです。休みの日はずっと寝てました。

肌荒れは、今までの人生でここまでひどいのは初めてかも？というくらい荒れました。吹き出物ではなく乾燥がひどくて、化粧水が入っていかないくらいカサカサ、ブツブツになってました。ファンデーションを塗ってもムラになった余計に酷くなるので化粧でごまかすこともできず、マスクで隠してました。

そしてこの頃に、実家や職場のごく近しい同僚に妊娠を報告しました。ツワリによる体調不良で迷惑をかけることがあったので、実家よりもむしろ職場の同僚や上司に報告する必要性を感じていて、それなら実家にも言っておくかーという感じです。
職場の同僚も上司も、男女問わずみんな子どもがいたこともあり、妊娠したことについてマイナスなことを言われることはなかったです。ツワリで弱った心にはありがたかった・・・。ここで何か無神経なことを言われていたら、あの頃の精神状態だったらパニックになって泣いてたかもしれません。

４月になってから体調がよい日が増えてきたので、ぼちぼち妊娠関連の本を買って勉強し始めました。
多くの人が妊娠を経験するのに、妊娠の実際のところって知らないことが多いですね。私は妊娠週数の数え方からして初耳でした。

いろいろ勉強する中で気になってきたのが、妊婦が食べられないものについて。
マグロなど水銀を含む魚は、食べる量を制限しなければいけないとか、
妊婦はリステリア菌なるものに感染しやすくなるからナチュラルチーズや生ハムやスモークサーモンやパテは避けた方がよいとか、
食中毒にならないためにレバ刺しやユッケは控えた方がよいとか、
カフェインの摂取量には気を付けるとか、
たくさんあるんです！
はじめは「水銀ってなんだよ？」「リステリア？は？」という感じでしたけど、妊婦業界ではメジャーな知識らしいですよ。
刺身や生肉やチーズや生ハムやスモークサーモンやパテって、私の好物ばかりなので、知った時はがっかりしました。でも不思議なことに、妊娠してから（ツワリがあったこともあり）、これらの食べ物を食べたいという欲求もなくなっていたので、特に我慢することもなかったです。
それに妊娠期間中、ナチュラルチーズやスモークサーモンは、少しだけなら食べたこともあったと思います。イタリアンを食べに行くと、上記のものを全て避けることはほぼ無理なので。

チーズや生肉は我慢できても、どーーーしても我慢できなかったものがありました。
それがコーヒーです。
妊娠する前は一日に一杯程度、ブラックで飲んでいたんです。妊娠したらカフェインは控えた方がよいと知って、はじめのうちは飲まないようにしていたんですが、ツワリがおさまりはじめるとどうにも我慢できなくなってきました。
なので結局、一日に一杯までと決めてカフェオレを飲んでいました。カフェインはアルコールなどと違って一切ダメというものではないようだし、私が読んだ本によれば「ドリップコーヒーをブラックで一日に何倍も飲むほどでなければ、特に問題はない」とのことでした。
カフェオレにしたところでカフェイン摂取量には大して差がないですけど、ブラックで飲むよりは味覚への刺激が少ないかなーと思って、気休めに割ってました。（私は牛乳嫌いなので豆乳で。）

それと、ツワリの一種なのか分かりませんが、妊娠してから甘いものを全く食べなくなりました。妊娠前はけっこう好きで食べていましたが、妊娠してからはアイスやチョコを見ても食べたい気持ちが起きなくなったんです。

また、この頃は通勤の電車で座れないことが辛かったです。まだお腹が大きくないので、見た目では妊婦と分からなくて、でもツワリで倒れそうなほど辛い時期です。なので、少し葛藤はありましたが、バッグにマタニティマークをつけて優先席に立ったりしていました。他の人達も仕事で疲れているのは分かるから申し訳ないと思いつつ、立っているのがどうにも辛かったんです。
人それぞれの事情は分かりませんが、優先席の前に私が立っている目の前で、一見健康そうに見える２０代～３０代くらいの男性がふんぞり返ってパズドラをしていたり、同じく一見健康そうな１０代の学生が集団で優先席に座っていて駅に着くなり競走して降りていったりするのを見ると、何とも言えない気持ちになりました。そんな時は、吐き気をおさえながら、座りたい・・・座りたい・・・と奥歯を噛み締めながら呟いてました。