８月。

８月。妊娠８ヶ月目くらい。

暑かったです。ひたすらに、暑いのが辛かった。夜は寝苦しいし、早朝から暑いし、日中は外出することすらためらうほど暑い。妊娠して体感温度が以前と違うのか、めっきり暑さに弱くなって、ほとんど外に出られませんでした。昼間に外でウォーキングなんて、危険！危険！

暑さにより食欲がなくなりました。冷房が適度に効いた部屋で、気分のよい時に、ちょっとづつ食べられそうなものを口にする毎日。
夏バテとともに、胃の圧迫感も増してきた時期です。胸のあたりまで胃がせり上がっている感覚があって、食事をするとすぐに胸やけと息苦しさを感じました。ご飯などの嵩の多いものは、ほんの少しづつしか入りません。夜はほとんど食べられないし、食べた後はしばらく背筋を伸ばして座っていないと逆流してきました。

そんな生活だったからか、妊婦の体重増加のピークと言われている妊娠後期でも体重がほとんど増えず、お腹の大きさがぐんぐん成長するわりに母体はペラペラになりました。減らなかっただけマシです。
検診では、赤ちゃんの推定体重が１週間につき２００～２５０ｇづつ増え続けていたところ、８か月目にはいってあまり増えなくて、私の食事が足りないせいなのかと落ち込んだりしました。
推定体重というのは、エコーで見える頭、胴体、大腿骨のサイズから自動的に算出されるもので、妊娠後期に入ると実際の体重とはだいぶ誤差が出るものらしいです。おおよそのものだとは分かっていても、前回の検診から推定体重があまり増えていないと、やはり不安になります。
私のお腹の赤ちゃんは常に平均よりも大きかったのに、この時期はなんだか胴体が細くなったように見えて、「ごめんねーごめんねー」と思ったことを覚えています。

でも赤ちゃん自体は元気だったようで、胎動は激しかったです。私のお腹の上下左右あちこちをグイグイ蹴っていました。この頃はまだお腹の中をグルグル回っていたようで、一日の中でも蹴る位置は毎回違っていて、下の方を蹴っている時は「今は逆子になってるなー」と分かったり、お腹の真横を蹴っていて反対側に固いもの（赤ちゃんの頭）がある時は「今は横位だなー」とか、赤ちゃんの様子がなんとなく分かりました。

お腹がどんどん大きくなって、私のへそは押し出されて、でべそ具合が加速しました。へそが裏返る日が来るなんて思いもしなかった。

暑さで体調が不安定だからか、ツワリのようなものが再発して、食べられないものがまた出てきました。その一つが、出汁です。初期のツワリでも出汁が食べられない時期があったんですが、後期にもありました。うどんや味噌汁の出汁の匂いにウッとなるんです。
なんでだろうと思ってネットで検索したら、ツワリの時は副交感神経を刺激するものは気持ち悪くさせるとかなんとか。出汁で気持ち悪くなるのは、けっこうよくある例らしいです。

それと、便秘から一変してお腹を下すことが多くなりました。暑さをしのぐために冷たいものを食べたり飲んだりしたからかと思いますが、こんなに下して大丈夫なのかと、これもまた不安になりました。

暑さに心底うんざりした月でした。