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セットリスト(おおよそ)

眩触
Angeldust
MIRROR
BRILLIANT
GOTHIC
琥珀
Marry of the Blood
SIXty∞NINe
in vain
REDEEMER
Hollow
Bullet (英語でメンバーコール)
「タトエバ」キミ...ガ...シンダ...ラ
HORIZON
MASQUERADE
Infection
Final call (新曲)
SCREEN
ファシズム

トトロ (司のたて笛)
Murder Freaks
夜空
「浮遊した理想」 
HEAVEN'S COLOR 





FC限だし、旧曲やるよねー
何やるかな?
またGOTHICかな。
それっぽい。
Marryはやるよね。
それ旧曲?
これやっときゃ喜ぶだろ?みたいな曲。
アニマルやるかも・・・?
「旧曲」のバリエーション少ないよね。
つーかもう、旧曲やったから嬉しいとか、そうゆうんじゃないし。
だね。
だね。
だね。

という話をしていた。

旧曲やったら嬉しいっていうのは、「旧曲だから嬉しい」んじゃなくて、「最近のライヴでほとんどやらない珍しい曲を聞けて嬉しい」ってものじゃないかね。
私はGOTHICよりもアベルが聞きたい。

あの時のディスパがああいう曲をやってるという状態にこそ意味があるので、同じ曲を今のディスパがやっても違いすぎる。

曲が全てじゃないんだよ。

衣装と、メイクと、ステージセットと、ステージング(笑わない、しゃべらない、とか)、創りだそうとする雰囲気、そういったもの全てが合致してできあがったのが、「それ」なわけ。


1曲目に眩触が始まった時すごい歓声が上がってたけど、この曲はそんなに人気あったっけなぁ・・・?

私はそんなことより・・・曲が始まってしばらくして、自分が本日のポジショニングに失敗したことを悟った。
終わった。
「近づいちゃダメな客ランキング」においてかなり上位の人たちが、そこに。

ま、しょーがねー
集中するしかない。


今日は旧曲ばっかりやるのか?と思いきや、早速MIRRORの曲やってるし。新旧織り交ぜてました。

どんなライヴだったのか、ぼんやりとしている。
記憶に刻まれないライヴ。
かなり・・・ダメな部類に入るライヴだったのでは。かなり。

熱が燃え上がってゴオオオオ!
ってのが、なかった。


なにより、歪の声がダメだった。
5月のツアーファイナルよりもさらにさらにもっとずっとダメ。
ちょっとでも声を張り上げて「歌う」ところは、全部ダメ。
声が出てない。

BRILLIANTは歌えてなくてGOTHICはまぁまぁ歌えてたので、最近の曲が歌いにくいらしい。
シャウトも(無理してるのかもしれないけど)できてたので、ファシズムとかタトエバとか、そこらへんの曲もまぁまぁ歌えてた。

HORIZONとか・・・ボロボロだったなぁ・・・
しかも歌詞間違えまくるし。
出だしの「Can you feel」をトチって、「に゛ゃーーーに゛ゅーーーに゛ーーー!!!」って叫んでたよあの人。
まぁ、合ってる。ニュアンスは伝わる。


で、音が全体的におかしい。
AREAスタッフに嫌われてんじゃないか?ってくらい。
マーダーで歪のマイクの音がしばらく消えてたのは、あれは怪しい!わざとかっ!1小節くらい声が聞こえなくなって、その後に音が出るようになったんだけど、徐々に音量が上がっていくような感じで復活した。マイクの音量調節ってPAでしょ。オイコラ。線抜いたんじゃないか?

SCREENではベース音が大きすぎてイントロで地響きしてた。ほんとに床がブルブル揺れる。うるさすぎて曲に集中できないから、耳ふさいでた。

MASQUERADEのイントロはKaryuがギターソロらしきものを弾きまくってて、それ自体はかっこよかったんだけど、音がね、音が。大きすぎる。

Bulletの曲間では、ヨーロッパツアーでやっていたというメンバーコールを。
H「オンドラーム!オンドラーーム!!ツ・カ・サーーー!!!」
T ドコドコドコドコ・・・(かなりかっこよかった)
H「オンベエース!オンベエエーース!!ゼーーーローーー!!!
Z ベースソロ
H「オンギタアー!オンギタアアーー!!カーーリュウーーー!!!」

つかさのドラムソロ→ぜろのベースソロときたら、流れとしてここはギターソロか?ギターソロやっちゃうのか?

大丈夫か?

心配をよそに、しっかりギター弾いてた。

なんというか
「弾いてました」というようなギターソロだった。
「弾けてました」という。
「なんとか弾きました」。

おっと失礼。

で、歪さんの紹介は誰がするの?零さん?さぁ!誰!?

H「エーンド、オンボーカル!オンボーーカル!!ヒズミイイイイ!!!」

自分で言っちゃったああああああ!
自分で自分紹介しちゃったあああああ!
自己紹介!!

おかしくね?
って思いつつ、涙目で笑いながら指差してた。

まぁ、あれだ。私はBulletがあまり好きじゃないんだ。

んで、タトエバのイントロのシンバルが聞こえた瞬間にテンションが振り切れた。
タトエバ!ずっと聞いてないよ!好きなんだよ!
この曲ばっかりは、逆ダイがなくなったことが惜しまれる。

新曲のFinal Callを初お披露目。
最近のディスパの曲はどれも「アニソンっぽい」と評されるんだけど、私自身がアニメを見ないから、「アニソンっぽい」のかどうか判断できず。ニュアンスはアニソンっぽいね。そうだね。
「ロックな曲に仕上がってます」「暴れてくれええ!」って言うわりに、明るく聞きやすい曲だった。そこそこ激しくて、ちょっとゴツゴツしている重低音で、疾走感あふれる、「かっこいいね」って言われる感じの曲。
歪が「ふぁいなぅ!こおおぅ!」って叫ぶのが印象に残った。ちょ・・・次からあそこで笑ってしまう。


歪さんが「お前らこれが欲しいんだろう?」みたいなことを言ってて
「最強の×××を。」

で、ファシズム。
飛び上がってモッシュみたいなことしてもみくちゃになった。



アンコールでつかっさんだけが登場して、縦笛でトトロを吹く。

他のメンバーも登場して、メンバーMC。

零さんが、「昔AREAでライヴしてた頃は、楽屋でも肩身が狭かった。他のバンドがいっぱいいて。でも今は、楽屋にはD'espairsRayだけ。入りしたら、楽屋にお弁当があるんだよ!飲み物もある!ここまできたんだなぁーって思った。」みたいなことを滔々としゃべってた。他にもいっぱいしゃべってたんだけど、なんだかここだけが印象に残ったので。

AREA裏の搬入口のところの壁は、D'espairsRayが作りました。(昔、盤車で激突して、壁建てたらしい。)
初ワンマンもAREAでした。
AREAでレコーディングとかもしてました。

そんな思い出いっぱいのAREAでまたこうしてライヴができてうれしいです!
っていう話。

かりゅーさんが上機嫌ぽかった。零さんも楽しそうだし。つかっさんは、ライヴ後半から機材の調子がおかしかったらしく、なんだか焦ってた。歪は、まぁ。

みんな全体的に化粧が濃い。歪のアイメイクが昔みたいだ。かりゅーの化粧が濃すぎて、キャバ嬢通り越してオカマみたいになってる。衣装は普通なのに、な。



FC限定といっても、ライヴ自体は前ツアーとほとんど同じ。セットリストがほぼ同じ。ところどころ古い曲を混ぜてるけど、全体的には変わってない。
問題はそこじゃないんだ・・・なぁーたぶん。
前回のFC限定は異常に異様に楽しくて、あんなライヴは過去経験したことがない!っていうような、濃いライヴだったのに。でもあの時もセットリストは変わり映えしなくて大したことなかったんだよなぁたしか。

なんだろうなぁー

なんなんだろう


どこまで歌えるのか、どこまで声が出るのか、手探りしながらこわごわ歌ってる歪なんて見たくないんだよ。
目が泳いでるんだよ。
あんな酷いSCREENは聞いたことがない!

歪に何かあったらどうしてくれる!
歪の声に何かあったら怒りますよ!

胸倉掴んで叱りつけたい。歪を。

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D'espairsRayのFC限定ライヴで、しかも高田馬場AREA。
エリアでディスパ。

でも地方だったらエリアより小さなところでやってるし、箱としてはそんなに違和感ないなぁ。
エリア出身って言われても、私が通うようになった頃にはもうWESTとかリキッドルームとかをメインでやってたから、あんまり「懐かしい」とは思わないしー。

ともあれ、10年である。


1曲目が眩触で、歓声が上がってた。
いわゆる「旧曲」ってやつ。
それ以外にも、
GOTHIC
Marry of the Blood
「タトエバ」キミ...ガ...シンダ...ラ
で、本編最後にファシズム
アンコール最初にMurder Freaks

個人的に、すっごい久し振りにタトエバ聞けたのが嬉しかった。
蜘蛛とReddishとMaVERiCKも聞けたら嬉しかった。明日やるかな。行かないんだけど・・・。
コルセからはInfectionとin vainと浮遊やった。いつもどおり。アベルとか月の記憶とか聞きたいです。

海外ツアーでご飯食べられなかったらしく、4人とも痩せてた。零さんがゲッソリと。
歪が声出てなくてひどかった。
Karyuのギターが壊れたり音がおかしくなったり。そして、ま、Karyuさんが次から次へと新しいアレンジを加えるもんだから・・・。
基本的に外音おかしい!ギター音だけ桁違いにうるさかったり、ベースが反響して響きまくったり。AREAのPAか?持ち込みPAじゃないのか?
マイクの音が消えるしさー。同期の音が消えるしさー。


疲れた。
楽しかったけど、疲れてしまった。

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ブサイク祭り。




ALiBi (OA)

こんな日に君らががんばらないでどうする!
今日はエリアじゃない!
対盤は若手じゃないし素池でもない!
性根の底までねじ曲がった麺揃いだ!
O-EASTに集まったキワモノ集団の中で「正統派『ヴィジュアル系』HOT SUMMER ’09」を見せつけてやれ!

キワモノに染まるなああああああ

アリバイがんばれよ!がんばれアリバイバイ!

キワモノに囲まれるとアリバイさえもキワモノに。
見る側がそこにキワモノ性を探してしまうから。
キワモノ☆レーダーが発達しているバンギャル、集う。

実は「イケメン」じゃないことがバレたか?

ボーカルは痩せた方がいいっす。
もう学ラン着ないのかな。

羞恥心に負けてアリバイ動員を名乗れなかった自分を恥じる・・・かと思ったけど
そんなんじゃダメだ!



HERO

うぜーうぜーうぜーあははーうぜーー・・・はい、おしまい。

ガゼットをネタにするという新技を披露した。
ガゼットみたいな逆ダイを!と言う割に、大したことない煽り曲だった。
あれは煽り曲か?(反語

路地裏のヒップホッパー
というか
コンビニ前のちびっこギャング
というか

ボーカルは、毒を吐きつつも、ところどころで「デレ」を見せるのが売り。っぽい。
で、私はその「デレ」に寒気がするのですよ。

き・・・んもおおおおおーーー
なんだその底の浅いデレは!「おれ計算してます」って看板背負ってはにかみやがって!


と、蔑むのが正しい鑑賞方法だと思う。



 花少年バディーズ

つぶくかわいいよ!つぶくつぶくー!!

顔も
髪型も
髪色も
メイクも
衣装も
ヒョコヒョコした歩き方も
猫背も
リズムにのりながら首揺らすのも
ぜんぶぜんぶかわいい!

ベースの音までもかわいい。
出演バンドの中では一番好きなベースだな!音も!

GLAYのジローを見てかわいいと思うのと似た感覚で。

絶賛つぶく祭りにて終了。


ミネムラがなんかしゃべってて
あの人こわい。
あの人は最後列壁際に隠れて悪いこと考えてるバンギャルのことも全部見てる気がする。
「あ、君はぁー、あれでしょ?「硝子」さんでしょ?」みたいなー

味方は敵だ!


つぶくがかわいい。



9GOATS BLACK OUT

山羊でましたー

目に優しい・・・ブサイクじゃない・・・

知らない曲があった。新曲ですかね。
アレンジされていたり、曲と曲をきれいにつなげていたりするけど、なぜか最初の1フレーズでどの曲か分かる、という。


照明を完璧に使いこなす。
ここから向こうに行ったらライトに照らされます。ここから手前に引けばライトの影になります。

utAかわいい。
SIZNAが懐かしいよぅ。


でもね、拡散してた。
もっと濃縮された空気を感じたかったな。息が詰まるような、脳みそに酸素が行かないような。密度が詰まり過ぎて電波も音波も通りません!ってくらいの圧迫感がほしい。
妖気が拡散しちゃってて、曲も散漫な印象。
今の黒山羊にO-EASTは広すぎるのか?そんなことないだろー。
そろそろ次の一手を打たないと、間がもたないかもね。

 

ADAPTER。

コスがいっぱい。

一人でがんばる。

和柄。

太め。

メト。



何が言いたいかって、

「。」がうざい。



SEX-ANDROID

脚立とか、拡声器とか、じゅんろうさんとか

気を抜くと電撃ネットワークに見える。

でもヴィジュアル系だから。
けっこう正しくビジュアル系だから。

確かに嫌いじゃないけど琴線に触れない、そんな、なにか。

 

Ricky

ぽっちゃりっきー!

Kayaちゃんと2MANだって。
ソロだし、歌上手いし、ね。


絶望的なセンス。

「唯我独SONG」

「我儘EMOTION」

「Rickyと愉快な音モダチ」

「ヤサシイウソ」

「愛の手紙」

ニャー!
ダメだ!ニャー!
NOと書いてニャー!



NoGoD
 
のーごっど
下から読んだら・・・ドゴン・・・

で、いつから新興宗教が取れたのか。
何のために取ったのか。

まさかの海外志向・・・!!?

いやむしろ海外じゃダメだろう。No Godて。
特にキリスト教みたいな一神教だと、ねぇ。神全否定。ライヴする前から出禁。その前に呼ばれない。
ライヴしたらその場で十字架にかけられて火あぶり。「のぉぉぉぉぉ!ごーーーおおおっど!!!」団長の断末魔の叫び。おおおヴィジュアル系っぽいなー!
ドラムのレスラーが神父役ね。
ギター2人は首切る人。
「かりんちゃん」はシスター。祈るの。

そう!「かりんちゃん」!

ベースの「かりんちゃん」は顔と佇まいがオッサンで、見ていてせつなくなった。泣く。
入りと出の時は小脇にサイドバッグ抱えてそうな。
ガニ股でパチ屋に入ってきそうな。
定食食い終わった後につまようじでシーハーやってそうな。

そんな「かりんちゃん」・・・

だってベースがオッサン!
ベース弾いてるその姿だけは、間違っても「かりんちゃん」じゃない!女形じゃない!

あっくんがさー、かりんちゃんとは一度お手合わせ願いたいとか書いてたよなぁー
篤人に狙われてる時点で「かりんちゃん」じゃないぜ。


なんで団長以外は衣装がらくだ色なんだろう。
上手ギターと下手ギターの見分けがつかん。


バンギャルがバンギャルらしくある。そんなライヴ。
激しい曲が多いし、フリもあるし、とっつきやすくて楽しめそう。
それなのに、どことなく、ファン同士の仲が悪そう。そんな空気。

柵に乗って咲くことがステイタス。みたいな。


 

で、結局なんだったっけ。
結局ミネムラかな。
たぶんそう。
 

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「きちんと役目は果たしますよ」

とでも言いたげなライヴだった。
全てが段取り良く整えられて、きっちりと無駄なく詰められている。

あまりにも淡々と粛々と進行されるので、
あまりにも事務的だから、
巻き起こる感情さえも・・・
その流れに飲まれている自分に気付いた時、眩暈がした。

でも、それに躊躇している余裕もないの。
だって最後だから。これが最後。
1曲1曲、一瞬一瞬を、しっかりと見届けて刻んでおかなければ。

悲しんでいる余裕はなかった。
泣いている暇もなかった。
そもそも私は泣かないけどね。

次から次へとどんどん投げつけてくるものだから、私の両手はもういっぱいに塞がっているのに、急げ急げと投げてくるから
そのどれを取ってもSugarだったなぁ。


きちんと終わらせるために、18時開演の定刻どおりにきっちり始まり、21時40分には終演のアナウンスが流れてた。
ろくにアンコールかけなくても出てきたし、出てきても話すことなく、すぐに演奏。


久しぶりに見るSugarは、前に見た時のSugarのまま、変わらないところもいっぱいあった。
一方で、その変化に驚いたところもあった。
変わったところと、変わっていないところ。
その、変わらなかったところに、「この人たちは結局、私が何を望んでいるのか察しなかった。気付かないうちに終わった。」と、傲慢なことを思った。傲慢だっていい。だってそういうものだから。それに、その「通じなかった」という失望感が、かえって嬉しかったりもする。


メンバーが「楽しそう」だったのは、きっと、安堵によるものでしょ。


最後の最後に捌ける時、シズナが人間の声で「ありがとう!」って言った。

篤人さんは、ライヴが進むにつれてどんどんホッとした表情になっていった。

篤人やシズナが何も感じていない、Sugarを惜しんでいないなどとは、思ってないんだ。きっとそれなりに痛みを感じて、悩んで、その上で出した結論に乗っているんでしょ。
でも、その感じ方が、こちら側とは方向も度合いも違うというだけで。


そんな中で、最後に震えながらむせび泣くLokiを見て、「あぁ、そうだよね。解散ってこういうものだったよね。」と、安心感に近いものを感じる。

それと同時に、「あぁ、そうよね。これはLokiの役割よね。」とも。


解散の裏側には、こんなことがあったんじゃないか。あんなこともあったんじゃないかと、ある程度は想像するでしょ。私もそうだし。
でもそういったことを「言わない」もしくは「言えない」と決めた上で、
胸の奥をこそぎ取って振り絞るように、Lokiは言った。

「・・・することで得られるものも、たぶん、きっと、あると思うし・・・」
「乗り越える強さを、君たちに持ってもらいたいと・・・」

聞き取れたのはこれくらいで、あとはもう、嗚咽ばかりで言葉になっていない。

その言葉の後ろには、どれほどの念があったか。
どれほどの想いを飲み込んで、喉を詰まらせていたか。
どす黒いものを胸につかえさせながら、ようやく出てきた一粒一粒の言葉。

言葉として耳に聞こえてきたのは、ほんの少し。

実際に耳に届いた言葉よりも、Lokiが伝えようとした想いの方が、何倍も大きい。
伝えようとする力の方が、何倍も強い。

あまりにも強烈に迫ってきたその想いが大きすぎて、抱えきれなくて、
その迫力の前にあって言葉はあまりにも卑小で無意味だった。

汗でボロボロに崩れた顔で、乱れた髪で、しかもあんな衣装で、あの体で
どこから見ても美しくない。醜く歪んだ表情で、歯を食いしばりながら、マイクが砕け散るんじゃないかと思うほど強く握りしめながら。

目の前の客に向かって語りかけているようでいて、途中からはもう、自分で自分に言い聞かせているだけ。
「乗り越える強さを君たちに持ってもらいたい」って、それあなた、自分に言ってるでしょ。「乗り越える強さを僕にください」としか聞こえなかったよ。
「解散することで得られるものも、きっとあるはず」って、それもあなた、自分に言い聞かせてるんでしょ。

この人は最後の最後まで「自分」だったなぁ。歌詞と同じだ。
そして、そんな自分本位のLokiが、とてつもなく魅力的だった。

Sugarは篤人のバンドのように見えて、実はLokiのバンドです。
バンドマンや客がSugarを見た時に「Sugarって実はドラムがすごいよね」というニュアンスで評するのは、あれは逆だと思うの。
入り口が篤人で出口がLoki。
もしくは、入り口がLokiで、篤人を経由して、Lokiに出る。

Lokiの歌が、すごく変わってたの。去年まであれだけボロボロだった歌い手と同じ人とは信じられない。
「歌い手として」の力だけではなく、あれはきっと、技術面でも向上があったはず。だってうまかったから。

私、Sugarの曲を聴いていても、言葉が響いてきたことはなかった。
ただ聞いているだけでなぜか言葉が響いてくることって、ままあることだけど。ここのバンドにはなかった。
それが、今の今になって、初めて。
Blossomで「あれ?」と気付いた。「花を届けよう」とLokiが「言った」途端に、目の前に大きな花束が現れて、香りが感じられた。
マリシャスでは思わず苦笑したし、媚薬では初めて「悪意はしなやかに」というフレーズの意味が分かってしまった。伝わってきてしまった。
「手紙に代えて」にいたっては、もはら楽器が聞こえない。メロディも聞こえない。Lokiの語りでしかない。
この人は、どこでどうやって、こんな「伝える方法」を身に付けたんだろう。


セットリストに意外性はなく。
ライヴを見ている間は、最後に独白を置いたことだけはLokiの意見なんじゃないかって、思ってた。

“SugarはLokiの独白でした。”

という夢オチで。
でもあれは、実は篤人の采配だったんじゃないか・・・なぁ?知らないけど。だって、とても堅実で頭の良さそうなセットリストだから。ラストに独白。
独白かぁ。独白ね・・・。「独白が好き」と言うことに、どうしても抵抗があるんだな。


Sugarの甘く愛しい「終わり」をLokiが伝えている背後では、
表情一つ変えることなくドラムセットの調整をしている篤人がいて。
Lokiが車にはねられた云々という話をしていた時も、篤人は相変わらず「一切聞いてません」って顔だった。・・・イヤホンしていて、実際に聞こえなかったのかもしれないけど。
ここで篤人が、Lokiの話や涙に対して露骨に嫌な顔をしたりすれば、「お?」って思うんだけどね。最後まで変わらずに、「俺知りません」「俺めんどくさい」の態度を崩さなかったよねあっくん・・・。
我が身を儚んでおく。


この人たちは結局最後まで、Lokiの何が魅力的なのか、理解しなかったんだろうな。

厭味ではなく、皮肉でもないよ。





私、
Sugarが終わった
ということは、分かるんだ。実感してる。

悲しいとは感じないし、
残念・・・というのとは違うし、
それは最後のライヴを見ても変わらなかった。

7月4日のライヴで盛大に幕を下ろしました!というものでも、ないでしょ。

かと言ってネガティブな感情ばかりが残る幕引きでもない。

よく分からないままに、でもきっちりと終えていきました。
という感じかなぁ。





Sugarを

純白の、
とても美しい、
私だけの箱に
そっと入れて


蓋を閉じました。








SIZNAさん、セットリストありがとう。

 
2009.07.04 渋谷O-EAST セットリスト

1.「PARADISE」LOST
2.Blossom
3.紅い舌
4.swim like a butterfly
5.scAtter iN the depTh
6.錆
7.骨と翅
8.凍え揺れる炎
9.咎人の空
10.劣情、鮮やかなる秘め事を
11.ニンフォマニア
12.Memento-Mori

SIZNA solo

13.白日に抱かれた愛しき影
14.Sleepy
15.吐息めく湿度
16.悲しみに眠る陽だまり
17.Snow White
18.月に啼き朝を哂う花と
19.Brand new world

篤人 solo

20.malicious
21.JAM
22.苦悩と憂鬱に溺れて
23.afterglow
24.Candy
25.自腐
26.ベリー

真悟 solo

EN1.男娼と黒猫
EN2.antlion
EN3.麝香漂う中で
EN4.惡の華咲く夢の又夢
EN5.浴槽

EN6.媚薬
EN7.Ridicule
EN8.inpain
EN9.手紙に代えて

EN10.独白

 

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Sugarの最後のライヴが終わった。

約4時間

演奏した30数曲



Lokiの声の調子が最高に良かった。


骨と翅につなげたところ

男娼と黒猫

が、印象に残っている。


メンバーはとても楽しそうだった。それについて少しばかり不満を抱く。


とてもいいライヴだった。
本当に、行ってよかった。見てよかった。聞いてよかった。

でも、「ラストツアー、もっといっぱい行っておけばよかった」という後悔はない。
「解散せずに、もっとずっと続けてくれればいいのに」とも思わない。

「いいライヴを見た」と、胸を張って言える。
「すごいライヴを見た」とは言えない。


結局私は、4時間弱を篤人を眺め尽すことに費やした。


Sugarはどうして解散するの?ってことよりも
Sugarって何だったんだろう?って思う。


私の目には、やっぱり4人がチグハグに見えて
お互いを信用していないように、頼っていないように見えてしまって
それが魅力の一つだったような気もするけど、それでは無理があったのかなーと



それでも今日のSugarのライヴは楽しかった。
4時間も糖分過剰摂取させられたおかげで頭が破裂しそうなので、しばらくは何も考えずに寝る。

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プロフィール
HN:
硝子
性別:
非公開
自己紹介:

硝子の箱


本、ライヴ、映画、靴、洋服


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