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昔昔あるところにV-keiという名の王国がありました。
緑豊かな平和な国でした。

その国の王様は早くに妻を亡くしたので、若くて美しい後妻を娶りました。
王様の前妻は妃と呼ばれておりました。
王様と妃の間には、Lokiという名の、それはそれは美しいお姫様がおりました。


プリンセス・ロキが生まれた時のことです。
彼女が「オギャァ!」と生まれ出たと同時に、辺り一面は漆黒の闇に包まれ、ピアノの狂騒とシャウト、デスヴォイスが鳴り響き、誰もが思わず頭を振りました。召使も、王様も、出産を終えたばかりの妃までもが、頭を振りました。

そこへ、闇を引き連れて現れたのが、伝説の魔女○○です。
魔女は言いました。
「貴様の誕生を祝して贈り物を授けよう。貴様はこれから日々美しく、妖艶な魅力を持つようになる。しかしそれも二十歳までだ。二十歳までにノンケでパンピの男からキスを受けなければ、お前は一生涯、女形として生きることとなるだろう!生涯ドレスに身を包み、メイクを施し、15cm以上のヒールを履き、踊りながら露出して腰を回すのだ!生涯現役!絶対に上がれない人生を送るのだ!ふははははははは!」
叫びながら魔女は去りました。

そうです。
プリンセス・ロキは男性として生を受けた子どもだったのです。
魔女の呪いによって、プリンセス・ロキは姫として育てられることとなりました。

魔女の予告通り、プリンセス・ロキはとてもとても美しい娘に育ちました。
その美しさは日を追う毎に、年を重ねる毎に凄みを増していきます。

そんなプリンセス・ロキも今年で19歳。魔女の呪いの期限まで、あと少しです。


V-kei王国では、誰もがプリンセス・ロキの美しさを愛していました。
プリンセス・ロキが森を散歩すれば、森の動物たちはその黒い唇の虜となりました。
プリンセス・ロキが空を見上げれば、鳥たちはその漆黒の眉毛を道しるべに南へ飛びました。
プリンセス・ロキが街を歩けば、街中の若者がその鞭に打たれることを求めて列をなしました。
誰もがプリンセス・ロキを愛し、プリンセス・ロキに魅了されたのです。

しかし、その魅力を快く思っていない者が1人だけいました。


継母の殊です。


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