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人や物を独占したり、自分のものにしたりすることって、突き詰めると絶対に不可能でしょ。
特に、人についてはそうだと思う。
どんだけ近付いても、どんだけ抱え込んでも、私は一人。誰かや何かと一つになることなんて、ないの。
私は一人である。人は孤独である。ということを強く自覚すればするほど、寂しさは消えていくんですよ。私の経験則ですが。
「寂しい」とむやみやたらに口にする人は、心のどこかで「誰かを完全に手に入れることは可能である」と信じているのではないでしょうか。
もしくは、「この人を完全に手に入れたい」と願うのに、それが叶わない現実に直面して、「寂しい」と感じる。
少女漫画などでよく言われているような「恋をすると気持ちが不安定になったり、寂しくなったりする」という現象は、「自分の思い通りに物事が進まないことへの不安、焦り、苛立ち、失意、絶望・・・etc」なのではないかと。結局のところは。
でもそれって例えば、
「これが欲しい」と目を付けて狙っていた洋服をお店に買いに行ったら、もう売り切れていた、くやしい
というのと同じじゃないですか。
人間関係って「Yes or No」じゃなくて、作っていくものだと思うんですよ。
だから「失敗」なんてないの。
「友達になりましょう」「はい、いいですよ」とか
「付き合ってください」「はい、こちらこそよろしく」とか
そういう言葉の約束は、さして重要じゃない。
少なくとも、その言葉だけでは、大した意味を持たない。
(その言葉を言うこと(言われること)によってお互いがどんな気持ちになるか、ということは大事だけど。)
それよりも例えば、ある日待ち合わせをして会って、映画を見て、ご飯を食べて、しゃべって、半日を共に過ごしましたよ、という時。その「半日という時間を共有した」という事実の方が、言葉や約束よりも重要だし、確かなものだと思うんですよ。
でも別にそれは、「その人を半日の間だけ独占した、手に入れた」ということにはならないでしょ。
私も一人で、その人も一人で、一人同士が楽しい時間を過ごしましたよ、と。それじゃダメなんですかね。
うーんなんだかよく分からなくなってきたんだけど・・・
私、人のことをモノみたいに考えたり扱ったりしているのが、嫌なんですよ。
好きだとか嫌いだとかいう感情が沸き起こっているところには、そういう風潮があると思うんです。
「手に入れる」とか、さぁ・・・
早いもの順!とか、先着順!とか。
そういうものじゃないだろう、と思う。
私は、自分でも自分の感情が「理解」できないんです。
今は「好き」と思っていても、次の瞬間の自分がまだ「好き」と思っているのか、それさえも自信が持てない。
自己認識があまりにもボヤボヤしていて掴めないので、人に対しても白黒を求められないんですね。
こんなにボヤボヤした自分なのだから、人間関係において「確かなもの」なんてきっとないだろうと、心の底で確信してます。
みんなそれぞれ一人です。
そしてそれを自覚できているからこそ、誰かや何かに優しくすることができるんじゃないですかね。
私は蜜柑の木になれないし、私が蜜柑の木の100%を飲み込むこともできない。
蜜柑の木の100が手に入ることはないのだから、100あるものを1000にも10000にも膨らませて、より多くの人に見せようじゃないか!
結果的にはそれが最善の道になると思うよ。
結果的には、ね。
でも若い頃は「先々の結果」なんて求めていなくて、目先の快楽しか求めていないから。
ほんとね、半径30cmくらいしか目に入ってないでしょ。
それが年を取ってくると「3年後にはこうなってたいなー」なんて悠長なことを本気で楽しみにすることができるんだから・・・私って成長したなーと感じます。悲しいけど・・・ちょっとだけ悲しいけど・・・
でも私だって!
それでも煩悩に駆られて「独り占めしたい!」と願ってしまうこともあるんです!
この、「独り占めしたい!」って思ってる時、自分の中にすごく躍動を感じるんですよね。生の躍動を。こう、ワーーー!って盛り上がる感じが。
束縛されることにも、束縛することにも、「興味」はないんです。
だって私は誰のものにもならないし、私は誰を手に入れることもできないから。
でもねー
束縛みたいなことされちゃうと、「人生における限られたバイタリティを私のために割いてる人がいる」と感じられて、面白い。
それくらいです。そんなもんです。
どうしても持って行きようのない独占欲に駆られた時は、勝手に妄想を繰り広げて、その妄想を独占します。
んー・・・でもなぁ・・・人間関係が、そもそも妄想で成り立ってると思うしなぁ。
「その人」という確固たる明確なものはなくて、
「私が認識するその人」と「私が妄想するその人」しかない。
曖昧模糊とした灰色のモヤモヤに、「この人はこんな人」という紙を私が勝手にペタペタと貼り付けて、できあがった大層イビツな人型を眺めて満足する。「この人は、こういう人。だから私はこの人が好き」と。
酷い自己満足。
だから、そういった意味では、「独占すること」は可能なのかも。妄想だけ食ってりゃいいんだから。
三巻に続く。
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