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一義性は狂気にも凶器にも転換しうる。



高校進学にあたって男子校を選んだとき、彼(※青年M)は、
 「人間が一種類だから」
と言った。



人間や世の中の部分だけを見、ものごとを白黒二色でしか考えられない思考の硬直、この単純さが――凶器になる。



同じものを見ていても、物事を幅広に多面的に捉える人もいれば、自分の持つ価値観に無理矢理あてはめて一面的に捉える人もいる。
どちらが良くてどちらが悪いとは、言い切れないのだけども。
前者は、八方美人で散漫で優柔不断で、浅く広い。とも言える。
後者は、確固たる自分を持っているのでブレない、迷わない。何か一つのことを成し遂げるには適している。とも言える。

でも、後者の特性が悪い方に噴出してしまうと、それは凶器になる。

これは別に青年Mに限った話ではなく、一般的にも言えること。
世の中には常識とか一般常識とか倫理性とか道徳などなど、目に見えないところで人間を縛るものがたくさんある。
こういったものに縛られることは、自由になることである、と思う。束縛がなければ自由を感じることすらできない。
社会の中の社会でも、また新しい規則がある。その中の社会には、これまた別の新しい規則。
一人の人間は様々な属性を持っていて、そのそれぞれで縛られている。

その拘束性を客観的に見つつ、多面的な捉え方をできる人間であること。それが理想、なのだろうなぁ。


私ね、黒髪で長髪で気味の悪い男が好きなのですよ。好みなんです。
(たぶんきっかけはイエモンとSAKURAだと思う。)
小学生の頃は上杉昇が好きで、TMが好きで、それはそれなりに平和な日々(?)だった。
それがねぇ・・・中学生になって、世の中の流れが「コギャル」に向かい出すと、逆風がすごいのですよ。「黒髪で長髪でモード系の、気味悪い男が好き」などという趣味は、弁明する余地もなく瞬殺される。「好みのタイプは?」と聞かれても、そこにある選択肢は「DJ」と「ダンサー」と「サーファー」と「お兄系」くらいしか、ないわけ。
あー。困った困った。
大学は大学で、cancamを素で行くような人しか周りにいなくて、またもや逆風。「芸能人で誰が好きなの?」と聞かれて、私としては優等生的回答として「松田龍平」と答えたら、数秒の沈黙の後に「おもしろいね!冗談はいいからさ!で、誰が好きなの?」と返された。あの衝撃は忘れまじ。

まぁ私の好みなんてどうでもいいんだけど、問題は、「自分の常識は全世界の常識」と思ってる人が、世の中にはかなりいるということ。・・・いや、「かなり」じゃなくて、大多数がそうなのかな。

そういう人たちの「親切心」は凶器です。
「かわいそうだから教えてあげよう」という親切心。

世の中は白黒二色ではなく、有象無象の入り混じった極彩色。

自分が身を置いているところの色以外にも、気が遠くなるほどたくさんの色が在る。
それを認めるのが怖くても、目をそらしておきたくても、「違う色の人もいるんだね」と了承できるだけの度量は欲しいところ。



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