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学生の頃から繰り返し読み返してきている小説です。

言葉遣いも、浮遊感も、締め方も、適度に好みで愛おしい。


10代の頃は、"ニッコリ笑って二本の腕を差し出す"サチ子の媚態に憧れてたなぁ。
「青鬼赤鬼とでも一緒にいたい、どんな時にでも鬼でも化け物でも男でさえあれば誰でも私は勢いっぱい媚びて、そして私は媚びながら死にたい。」と願うサチ子に。


それがいまや、久須美の姿に同調してしまっている。
「恋に盲いる先に孤独に盲いている」姿に。


彼のような魂の孤独な人は人生を観念の上で見ており、自分の今いる現実すらも、観念的にしか把握できず、私を愛しながらも、私をでなく、何か最愛の女、そういう観念を立てて、それから私を現実をとらえているようなものであった。



女としてはどちらが幸せなのかしらねぇ。

刹那の幸せを味わうか、
孤独の中で観念を守るのか。




何度読んでも美しい小説です。

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