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中国の東北地方から北京の大学へ入学したユー・ホンは、「ずっと夢に見続けてきた理想の男性」であるチョウ・ウェイに出会う。しかし、1989年の天安門事件を機に恋人たちは離ればなれになってしまう。遠く離れていてもお互いを忘れることができない二人は・・・


というと、なんだか恋愛映画のようだけど。
実際のところは、恋愛映画という印象は受けなかった。

日本でもそうだけどさ、学生時代に学生運動が盛んだった世代というのは、「時代」というものについて一家言あるよねぇ。
「僕らの時代は!」とか「僕らの少し上の世代は!」って。
年齢で言うと、1960年代後半に青年時代を過ごした世代、つまり今の50~60代ですね。

世代について論じたがるのに、なぜか不思議と、この世代の方々って「最近の若いもんは!」と言わないような気がする。言ったとしても、「最近の若い子たちは、かわいそうだね」というニュアンス。

この世代、学生時代に激しいことをやっていた人ほど、独特の退廃感を身に纏っていると思うんだ。
大切な何かを失ってしまった空虚感、みたいなもの。
正確に言えば、「大切な何かを失ってしまった」と思い込んでいる空虚感。
徹底して反体制、反主流を貫いて、「まっとうであること」を拒否する姿勢に、かえって弱さを感じたりもする。



この「天安門、恋人たち」を見ても、私には身を持ってこの国のこの時代を感じることはできないけれど、想像することはできる。
同じ空気を纏った若者は、かつての日本にもいただろうなぁって。

特に、主人公ユー・ホンの、美しく虚ろな目つき。
地に足を付けて生きていくつもりなのに、どうしてだか根無し草になってしまう自分への懐疑、苛立ち、諦め、怠惰。


激動の時代、プラス学生運動。
そこに欠かせない要素は、愛と性!ですねー。





ロウ・イエ監督の最新作です。
この監督、1965年生まれ。
1989年には・・・24歳だったんですね。

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