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アーティストじゃなくて、職人になりたいんだわ。
アーティストってのは、到達点が特異である人。目的としている場所が、他人とは違う人。特殊、特別を目指す人。
あくまでも、結果として出されるもの(アウトプット)が問題なの。そこに特異性があるか否か。
職人ってのは、「すぐ隣の人にも伝わること」、「身近な人に使ってもらえること」、「感じ取ってもらえること」を目的とする人。作ろうとするものが一般的、今日的、普遍的なものなので、アウトプットに対する評価は問題にならない。(評価されるものではない。)
アーティスト=創る
職人=作る
アーティスト=結果
職人=過程
アーティスト=特注品
職人=既製品
アーティストと言うとキナ臭いな・・。和訳するなら「芸術家」?
うん。
「芸術家」が、日常やら平凡やらを目的にしちゃ、ダメだよね。
で、私は職人になりたいわけだけど・・・。
こないだテマリさんが、「俺たちがやってきた音楽は、みんなが生きていく上で、みんなのすぐ近くに寄り添うようなものであってほしいと思ってる」という主旨のお話をしてた。
・・・。
テマリさんはアーティストじゃねぇ!
などと言いたいわけじゃなくて。
彼に限らず、これと同じようなことを言うバンドマンは多いなぁと思った。
バンドに限らず、ジャンルに限らず、最近はみんなそうかな・・・。
「みんなに共感してもらえるように」、「みんなの日々の生活に添うように」、「みんなが寂しいときに支えになるように」、、、etc。
「みんな」というのは、全世界全人類という意味よりも、「俺/私(たち)のファンである、みんな」の意味の方に近い。
浜崎あゆみが「みんなー!」と言う時も、そうでしょ。浜崎あゆみの世界は、「あゆ」と「みんな」の二部構成になっている。一人称である「あゆ」。そんな「あゆ」を大好きな「みんな」。それ以外は存在すら認められていない。
話が拡大すると分かりにくいのでバンドに限定すると。
「みんな(=そのバンドのファン)」の日常が幸せになるための、音楽。
「みんな」に理解してもらえる、音楽。
全ては「みんな」のため。
「みんな」のための音楽なんだから、その「みんな」は聞くよね、そりゃ。
「みんな」のための音楽を、「みんな」が聞いて、当然ながら「みんな」が感動する。
閉じた世界だなー。
他人と違うもの、特異なところを目指してない時点で、アーティストではない。
広く一般に向けたものではない時点で、職人でもない。
閉塞した空間の中での、馴れ合い。
じゃーどうすりゃいいの?
説明しないこと。解説しないこと。釈明しないこと。
これが一番だよ。
「これ!」と投げつけるだけで、フォローはしないの。
あとは受け取った方が勝手に解釈して、分析して、楽しむから。新しく与えられた玩具のように。
別に、テマリさんが言ったことに難癖つけたいわけじゃない。言わんとすることはなんとなーく分かるし、そんなひねくれた気持ちで言ったわけじゃないだろうから。
でも正直言えば、「みんなに共感されるように」といった主旨のことを言われると、少々カチンとくるのは確かなんだな。好みの問題だろうけど。
そんな、「みんな」に理解されちゃうようなもの、目指さないでよ!
むしろ、理解できるとかできないとか、そこのところは放っておいてよ!聴衆がどうやって受け取るかは、こちら側の問題でしょ!受け取る側の領域に踏み込んでこないで!
「お前らなんぞには分かるまい」と嘲笑していてほしい。(たとえそれがハッタリであっても。)
そしたらきっと私は、「あいつちょーしのってる!」と憤りながらも、躍起になって必死で分析し始めるから。
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