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先日、臨時に仰せつかった任務があった。
幹部のお世話、である。

某所の某会議室に次々と集まる幹部たち。

ウロついている「オジサン」を幹部だと認識し、
名前を呼んで声を掛けて、
挨拶をして、
資料を渡して、
席に案内する。

そんな重大任務を仰せつかったのは、私を入れた4人。
40代男性1名、30代男性1名、40代女性1名、20代女性(私)。


この任務で最も大事なことは、

幹部の顔と名前を知っていること

である。


普段は顔を見ることも少ないからね。
かなり前にどこかで上司部下の関係だった、とか
有志の会に入っていて個人的に親しい、とか
そういう事情がないと、なかなか分からないもの。
ましてや、幹部全員の顔と名前を知っているなんぞ、よほど出世欲の塊か、もしくはそういった類の担当業務についていた経験があるか、そのどちらかなわけ。
で、私はその後者なんである。
だからこの任務を仰せつかったのである。


でー

4人の中で役割分担を決めることになった。
おおまかに分けて、役割は2種類。
①ビルの入り口に立っていて、幹部が到着したら「こちらです」と会議室の方向を指さす役。
②会議室の入り口周辺に立っていて、幹部を席に案内する役。

①はね、幹部の顔と名前をそこまで認識できていなくてもできる(と思う)んだ。
②はね、会議室周辺をウロウロしているたくさんの「オジサン」の中から幹部だけを選んで声を掛けなくちゃいかん。

したら、4人の中の男性2人がこう言った。

「じゃ、女性2人が会議室の前に立っている、ってことにしましょう。」

・・・なぜ?

「幹部だって、女性に声を掛けてもらった方が嬉しいでしょ。」

・・・。

そしたら、もう一人の女性が言った。

「でも私、幹部の顔と名前、ほとんど分かりませんよ!どうしたらいいんですか!?」

男性はこう言った。

「大丈夫ですよ!いざとなったら、直接聞いちゃえばいいんです!僕ら(男性2人)が幹部に直接「○○さんですか?」なんて聞いたらアレだけど、女性だったら、ねぇ!大丈夫!」


おーーーーーぅ
のーーーーーーーーぅ


あたままっしろなった


いや、
こんなの「セクハラだ!」なんて言いたいわけじゃない
そういうんじゃなくて
そういうんじゃなくて、こういうこと


私はまだ「女の子」なのか?
もはや「女の子」ではいられないのか?
どっちだ?


混乱した。


同じ職場でも職種はいろいろあると思うんだけど、
私はいわゆるプロパーというか総合職というか、そういう職種だ。
もう一人の女性は嘱託というか契約社員というか、そういった職種だ。
男性2人は私と同じ。(厳密に言えばちょっと違うところもあるが。)

正社員か非正社員か。

その違いについては、「差別すべきところ」と「差別すべきでないところ」とがある。そう思ってる。
負わされる責任と、経験年数と、待遇と、勤務時間と、給料と、そういったものは相関させるべきでしょう。

そして今回の特命任務には、正社員も非正社員も関係ないはず。

でも、「女性か男性か」という違いは、関係があった・・・?

上記の台詞を受けて、もう一人の女性は「そうですかー?それならいいんですけど!」と、安心した顔をしていた。その横で私は顔を引き攣らせている。

これは女女差別ですか。

私という女性は、非正社員であるところの彼女という女性を、見下しているってことですか。

私はさ、彼女に対して、「なんで怒らないんだ!?」ってことに怒ったよ。
こういうことにいちいち反応して怒りを感じる自分自身にも、怒ったよ。
言った男に対して心の中で「どーせお前は出世しないから、幹部に「どちら様ですか?」って聞いたところで影響ねーよ。」って思ったよ。

私は、全てのものに優越感を持っていて、全てのものに劣等感を持っている。


この時に言われた「女性なら」という言葉。
これ以外にも、最近よく「女の子だから」と言われる。
こないだなんて、「ちょっと!そこのお嬢さん!」って言われたもんね。昭和かっ!

もっと若かった時分、今までにも、「女の子」と言われていたのかもしれない。それが当たり前過ぎて気にかけなかったのかもしれない。

でも最近は妙に気になる。というか、気に障る。

「女の子」って、どこまで?


職場における私のキャラ(のようなもの)は、「無鉄砲」とか「物怖じしない」とか「動じない」とか、そういった感じのようで
「硝子さんならそれ言っても大丈夫だよ」、「硝子さんならそこまでやっても許されるよ」など、言われるわけだ。

それは、なんというのか、
「君は「女の子」だから、そんなバカなことやっても、「オジサン」は怒らないゾ!」
みたいな
そんなニュアンスがある。

で、ここで言う「女の子」という単語には、
「僕たち(男性職員)のライバルにはなりえない人種」
という意味も含有している。

「オジサン」が「女の子」に優しい理由は、
「女の子」が「オジサン」の敵にはならないから、である。

※「オジサン」と「女の子」を「」付きにしているのはアイコン化しているからで、ここでは年齢は関係ない。


私はね、ふと、怖くなりました。

私はいつまで「女の子」でいられるのでしょう?
私はいつまで「女の子」でいなければいけないのでしょう?
私はいつの日か「女の子」を離脱しなければいけないのでしょうか?

そして私は、自分が「女の子」だと肯定しているのでしょうか?
いつまでも「女の子」でいたいと願っているのでしょうか?
早く「女の子」から戦線離脱したいと願っているのでしょうか?


一昔前であれば、「女の子」は20代半ばで職場を寿退社する生き物であったので、名実ともに「オジサン」の敵とはならない存在として居続けられたわけだ。

いずれはいなくなる愛玩物だからこそ、優しくできる。

でもそれが、20代後半になっても30代になっても40代になっても当然のように職場に居座り続けたら、どうする?
自分が歩もうとしている道を並行して歩くライバルであったら、どうする?


私はいわゆるキャリア志向ってものじゃないし、「働きたい」という強い意志もないし、「働きたくない」という願望もないし、
生きていけて、そこそこ趣味が楽しめる程度の生活をしたい
という願いしかないわけよ。
そこらへん、「普通の男」と同じなわけよ。

それでも「女の子」!って言われちゃうんだね。
外から見たら歴然たる「女の子」なんだね。

冷や水浴びせられた気分だった。

自分を「女の子」だと認識していなかったのに「女の子」と言われたからビックリしたのか。
自分を「女の子」だと密かに認識していて、大っぴらに「女の子」と言われたから戸惑ったのか。

どちらにせよ、自己認識とのギャップを感じた。


最近、特に職場で、人の言葉にいちいち引っかかってしまう。ダメだわ。

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