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外に散歩に出ました。

外は、
晴れているけれど、晴れすぎて暑いことはなく、
いろいろな形の雲が、のんびりと左から右へ流れていて、
曇っていないし霧も出ていないけれど、風には少しの湿り気があり、
僕の顔の正面から背後に向かって、そっと押すような風が吹いています。

坂道の上に立つと、背中から太陽の光に包まれました。

温かい背中。

足元の草が、風に揺れています。

向こうの方から、誰かの笑い声が聞こえる。

日が落ちるまではまだ時間があって、
これからどこに行こうか?
誰に会おうか?
何を食べようか?
この道を歩いて行ったら、どこまで行ける?
少し先の未来を考えて、期待で心がきゅっとなる。

見上げると、教会の鐘に白い鳥が停まっていました。
僕がその鳥を見上げた瞬間、鳥は、弾かれたように飛び立って
大きく旋回して
力強く羽ばたきました。

白い鳥が飛んで行こうとする場所は、どんなところだろう。
あれだけ力強く飛ぼうとしているのだから、そこは余程すばらしいところなんだろう。
青くて広い空と、澄んだ空気と、緑の芳しい匂い。
そんな想像をしながら、
僕は歩きだしました。
このまっすぐの坂道を、ゆっくりと、歩き始めました。

足を踏み出すたびに、僕の靴からは、シュッ、シュッと、楽しげな音が聞こえます。






同じ言葉を見て、読んで、聞いていても、
感じ方は人それぞれです。
同じ人であっても、その人のその時の状態によって、感じ方は変わります。

言葉=音+魔力

相手にとって(良くも悪くも)最も有効な言葉が、呪文というものでしょうか。
言葉一つで、人間を絶望の淵に追いやったり、希望で心を満たしたりできる。その力は確実で絶大です。

どうしようもなく落ち込んでいる時に、その一言を聞いて、一気に心が軽くなって胸のつかえが取れた。そんな経験があります。何度も。
その「一言」は、いわゆる励ましの言葉ではないかもしれない。
落ち込んでいない時に聞いたら、聞き流してしまったかもしれない。苦笑してしまったかもしれない。
でも、その時のその状態の私には、まさしく呪文のように効きました。

不安や孤独、投げやりになったり乱暴になったりする気分は、伝染します。
一人の不安を軽くすることができれば、それが増幅、伝染することを防げます。
一人の孤独を和らげることができれば、それが攻撃性につながることを防げます。

そのための最大の手段が、言葉だと思うのです。

言葉で伝わるのは情報だけではありません。

情報は大事です。今は特に大事です。
しかし、大事なものは情報だけではないと思います。

遠くの何かや誰かを思うのと同時に、
自分の目で見えている人やものを大事に思い、
自分の心の状態を気遣う。

そういったことの大事さを、改めて実感しています。


 

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