衝動は待つ身として

なんでﾌﾞﾛｸﾞ書いてんの？って、ﾊﾟｿｺﾝの画面に向かうたびにちょっと考えるんだけど、「そりゃー書きたいから書いてんだよ！」と瞬殺して終わる。大抵の場合は。

「これを書かずにいられるものか！！！」っていう衝動が、たまにある。

言葉とか文章にしたいという欲望が強いのか、ここ以外に、自分用の日記みたいなものがいくつかあります。web上じゃなくて、紙の日記帳ね。気持ち悪いくらい文字がずらーーーーっと並んでる。
10代になるくらいの頃から書き始めたので、過去の日記帳の山はなかなか壮観だよ！
ﾉｰﾄに書いたり、便せんに書いたり、ﾁﾗｼの裏に書いたり。

手紙も大量に書くしね。
手紙っていっても、投函しないけどね。
相手に渡さない手紙とか、架空の相手に宛てた手紙とか、相手のいない手紙とか、それか、自分あての手紙とか。
こういうことするのがｷﾓいと思って恥じていた頃もあったけど、ｷﾓくて恥ずかしいことでも10年以上続けていれば免罪されるんじゃないかと思ってる。
ほら、ﾊﾞﾝｷﾞｬﾙ歴とか黒歴史とかと同じで。3年くらいﾊﾞﾝｷﾞｬﾙやって上がったなら「あれは恥ずかしい過去だった」と言えるけど、「人生の半分以上ﾊﾞﾝｷﾞｬﾙやってた（やってる）」ってくらいの人は「これが私なんで！」と開き直ってよし！みたいな。継続は力なり。

そもそもさー（開き直った）
他人から「それ変だよ」とか「やめなよ」とか言われてやめるような、もしくは「それならやめようかな」と考え直すようなものなら、さっさとやめちまえ！


こないだ喫茶店に行って、ずーーーっと書いてたんです。
はじめに日記帳を取り出して考えていたことを書き綴っていて、そしたら斜め方向からちょっと視線を感じたんでふと見上げると、妙齢の女性2人組と目が合った。その2人はたぶん、会話が途切れて手持無沙汰になったから、すぐ横で一心不乱に文字を書き殴っていた私を冷笑したんだと思う。笑いが冷たかったように感じたのは、私の引け目です。
私が書いていた日記帳は、ただの普通のﾉｰﾄなんです。文房具屋で80円くらいで売ってるような、ｺｸﾖとかの。そのﾉｰﾄのﾍﾟｰｼﾞ一面が真っ黒になるくらいびっしりと文字で埋め尽くされていたから、もしかしたら気持ち悪かったのかも。私は罫線が嫌いなので、罫線があるﾉｰﾄでも罫線や枠は無視して書きます。だから紙の端から端まで文字。隙間があると落ち着かないから、何としてでも文字で埋め尽くしてしまう。
女性2人の視線で我に返って、自分の目の前にあるﾉｰﾄを見て、「もしかしてこれはｷﾓいのか？」と悲しくなった。
でもその気持ちは、「私はお前らとは違う！」という意識の裏返しでもある・・・ような気がした。
その女性2人の、どっちがどっちか分からないほど似かよった外見にも、思うところはあるのさ。肩下10cmくらいのｾﾐﾛﾝｸﾞや、斜めに流した前髪や、ｵﾌｨｽ仕様のｶﾗｰﾘﾝｸﾞや、ﾏｽｶﾗに力を入れたﾒｲｸや、ﾃﾞﾊﾟｰﾄで売ってそうなｶｯﾄｿｰのﾚｲﾔｰﾄﾞや、膝丈のｽｶｰﾄや、きれいに塗られているﾋﾟﾝｸやﾍﾞｰｼﾞｭのﾏﾆｷｭｱや、、、そういった諸々が。私が最も苦手とするﾌｧﾝﾃﾞｰｼｮﾝの厚塗りも。きっと基礎化粧品はﾃﾞﾊﾟｰﾄで売ってるようなﾌﾞﾗﾝﾄﾞで、ﾍﾞｰｽﾒｲｸはRMKで、Diorの色物ｺｽﾒを1つ以上持っている。一般的なOLが好むようなﾌﾞﾗﾝﾄﾞの服で揃えつつ、靴や小物にはちょっと変わったﾃﾞｻﾞｲﾝのものを取り入れて、海外旅行に行った時に買ったｱｸｾｻﾘｰやﾊﾞｯｸﾞを持って、「えー！なにそれー！それ、どこの？どこで買ったの！？」とお互いに言い合う。みたいな。
そうやってきれいに縁取られた人たちって、汚いものをどこに隠しこんでるの？

女性2人の視線にひるんだので、日記帳をしまいこんで、今度は便せんを取り出して手紙を書いた。
書いていたら止まらなくなって、腕が痛くなって、一段落して数えたら12枚になってた。
さっきの女性2人はもういなくなってた。

手紙を書くってことは、誰かに何かを伝えたいってことなのかなぁ。
でも投函しないし、誰にも渡さないんだけど。

自分に宛てて手紙を書くということを話した時に、「それでええんや！」と喜んでくれた某方のことは、心の底から尊敬しています。


私はmixiにも一応登録しています。
ﾏｲﾐｸの数も少ないし、そのほとんどが長い付き合いの友人ばかり。だからかえって、日記に何を書いていいのか分からない。たまーーーにしか書かないです。だいたい1～2か月に1回くらい。
「普通の日記」がどんなもんなのか知らないけど、私は自分の文章しか書けないから、たぶんここと同じようなことを同じような文章で同じくらいの量で書いてます。
ﾏｲﾐｸの友人は優しいので日記にｺﾒﾝﾄくれたりするんだけど、それを見るとむしろ私の方が目から鱗だったりします。私が言いたかったのはそこじゃないんだけどー・・・と。人と人とに相性があるように、文章の相性ってのもある気がする。

ﾈｯﾄのことは信用しない、とは言いつつも、ﾈｯﾄ上にしかないもの、ﾈｯﾄ上でしか共有できないものもある。
現実世界でもﾈｯﾄ世界でも、「分かり合える」ということ自体が妄想であり幻想である以上、自分にとって必要なものをどこから取り出すのかは自由ですな。