人に易しく

舞台を観に行ったり、打ち上げに参加してみたり。

私は芸術方面とは全く異なるｼﾞｬﾝﾙの仕事をしているのに、知人友人の多くはこちら方面です。
言葉を操る方、絵筆を操る方、映画関係、ｶﾒﾗ関係、ﾃﾞｻﾞｲﾅｰ、花やら壺やら帽子やら靴やら・・・
一人と知り合いになると芋づる式に知り合いが増えていくので、なおさらね。
数年前に広告代理店とばかり合ｺﾝをしていたけれど、私が惹かれるのも私に惹かれるのも（謝）、いつもｸﾘｴｲﾀｰ職でした。

たぶんね、私の中には憧れの気持ちが強いんだと思う。
ｱｰﾃｲｽﾄ至上主義。ｸﾘｴｲﾀｰ至上主義。
自分がそうなれないから、自分にはできないからこそ、身近に置いてもらうことで気持ちを充足させている。

と、いうか、、、

自分の身は対岸の安全な位置に置いたまま、すぐ向こう岸の「ｱｰﾃｨｽﾄ島」を眺めて楽しんでいる。
「私だって、ちょっとやる気出せばそちら側に行けるのよ。でも敢えて行かないの。」と思いながら。


私は今までの人生ずっと、「点数」という明確な基準がある世界で生きてきたので。
そのﾎﾞｰﾀﾞｰがはっきりしていない世界は、恐いのです。

畏敬の念。


「好きだ」という気持ちには、その人に対する嫉妬の気持ちも含まれてるんじゃないかなぁ。
私は常々そう感じる。
「あなたの仕事のことも、芸術についても、私にはｻｯﾊﾟﾘ分からないわ。そしてあなたも、私の世界のことは分からないでしょ？」と言いつつも、心の底では相手の才能に嫉妬してる。
恋人の才能に嫉妬してるのって、どうなんだろ・・・。



舞台を眺めながら、「あぁ・・・輝いてるなぁ・・・」って思って、ちょっとだけ羨ましかった。
私には私にできることがある。私のいるべき世界がある。
そう云い聞かせつつも、ほんの少しだけ寂しくなるのね。