『さようなら、コタツ』 中島京子

短編集。

表題作の「さようなら、コタツ」が一番おもしろかった。
こういう、繊細な心情をうまーく描いたような作品は、読み手の心情ときれいにリンクすると、読んでいて「そうそう！」と盛り上がるんだろうけど、
私はいまいちだったかなぁ。
おもしろいとは思ったんだけど。

主人公の女性の「36歳」っていう年齢もね、
さすがにまだ「理解」はできないし。

男性に対する構え方も私のとはかけ離れてるし。

でも数年後には私もこうなってるのかなぁー
いやだなぁー

待つのは苦手だ！



中島京子の作品はこれで2つ目で、
これまたお薦めされて読んだんだけど、
すみませんはまりませんでした、と。

一日中が、ゆめうつつ

起きてるのか眠っているのか、境界線ｷﾞﾘｷﾞﾘのところで休日を過ごしました。

朝方に半覚醒の状態で見た夢がえげつなくて、それが夢であって現実ではないことを確認するのにしばらくかかった。
今でもまだ少し「ほんとに夢だったのかな」と疑ってるところがあって、不安。




こないだﾃﾚﾋﾞをつけたら「赤い糸」というﾄﾞﾗﾏが放送されてた。
どうやら携帯小説のﾄﾞﾗﾏ化らしい。

ほうほう。
どんなもんだ？と思って見始めるとすぐに
高校生ｶｯﾌﾟﾙの男が女を殴り、
その女子高生の友達らしき派手な子が薬に手を出し、
女子高生の元彼が登場して、
今の彼氏が彼女を殴ったところに元彼が割って入って、
彼女が今の彼氏をかばって、
浴衣を着て夏祭りﾃﾞｰﾄして、
今の彼氏が元彼に「芽衣を幸せにできるのはお前だ」とのたまい、
その帰り道に今の彼氏は車にひかれて死んだ。
車にひかれる直前に、今の彼氏は彼女の携帯の留守電に「幸せになれよ」的なかっこいい台詞を残していて、
ひかれて担ぎ込まれた病院の待合室で彼女はその伝言を聞いて涙する。

どうだ！

これでもか！！

たった一度見ただけで、これだけの陳腐な内容がてんこ盛りだ！

ﾃﾞｰﾄＤＶに、高校生のﾄﾞﾗｯｸﾞに、元ｻﾔに、交通事故死に・・・


携帯小説そのものはいまだに読んだことがないんだけど、恋空はﾃﾚﾋﾞで見た。
あれもなかなかだった。

ああいうのってさ、
人生はﾄﾞﾗﾏの連続だ！
という間違った認識を植え付けるんじゃないかと思う。

それなりにおもしろいことも事件もあるけど、基本的には平坦で平凡な毎日の連続。
それが生活であり、人生ってもんじゃないのー？

携帯小説の世界をまともに受け止めていると、その事実を受け入れられなくなるよ。
自分の人生にはどうしてﾄﾞﾗﾏが起こらないんだろう？って焦ったりしちゃうんじゃないかね。

それとも、最近の若者は「それはそれ、これはこれ」と器用に分けて考えられるんでしょうか。



謎だ。
携帯小説。





夕方に突然ﾍﾞﾄﾅﾑｺｰﾋｰが飲みたくなって近所のｶﾌｪまで出かけたら、
隣りにいた男女2人組がおもしろかった。
推定年齢、22歳。

ｶｯﾌﾟﾙではないらしい。

女の子は男の子のことが好きらしい。

男の子は無気力。
（女の子に興味がないのか、ものすごく無口でやる気のない人なのか、どちらか。）

会話が全て、女の子から投げるﾎﾞｰﾙのみ。

ﾎﾞｰﾙ、返ってこねぇ・・・！

共通の友人の恋愛模様とか、人生論とか、いかにもそれらしき話題を振ってるんだけど、
男の子は一向に反応せず、生返事のみ。

しばらく沈黙が続いて、
男の子が「飲み会の時間、あるから。」と言って、お開き。
（男の子の方はこの後に飲み会の予定が入ってて、それまでの間のつなぎだったらしい。）

うわぁ・・・

これが今流行りの草食男子か？

ﾁﾗﾘと見たら、女の子はすごくかわいかった。
ｼﾞｭﾃﾞｨﾏﾘのＹＵＫＩちゃんみたいな、原宿系のふんわりしたｵｼｬﾚな子。

男の子の方は、まぁ、普通。


他人事ながら、
女子がんばれーと思った。





うーん。

人間って難しいねー


うーん・・・

自ら毟り取った角

便乗いたしました。



「自信」って、与えられるものなんですかね。


私は、「自信」ってもんは自分で勝手に構築するものだと思ってます。

誰か他人が「君に自信をあげるよ」とプレゼントしてくれることを待っている人は、いつまで経っても「自信を持つ」ことはできないし、「自信があると実感する」こともできないんじゃないかと。

自分で勝手に構築するものだから、
その「自信」に根拠も裏付けも何もないから、
その「自信」は誰かや何かに壊されることもない。
もしくは、壊されたとしても自分で再構築できる。

いわば、虚像みたいなもの。

そんな虚像の「自信」なんて嫌だ！と、青年らしい潔癖さを持つことは勝手ですが
「自信」自体は虚像であっても、その虚像に基づいて行動したことが実像を結ぶということは、現実世界によくあること。

俗っぽい例えを挙げるのなら、
不細工でも、なぜか自信があって連絡がマメな男はモテる
みたいなことです。

なんであいつ、あんなに自信あるの？と周囲が疑問に思ったところで、自信を持っているのはその人自身なので、「なんで？」という疑問は空滑りする。
理由や根拠なんて、ないんだよ。
あるか、ないか。
それだけ。

虚像の自信に基づいて実利を得る人のことをバカにするような潔癖人間が「正しい」とは限らない。


自分に自信がないと他人に優しくできない。
というのは、
自分に自信がないと、自信がない自分にばかり意識が向いてしまって、他人がどうしているのか見る余裕がない。

自信を持てない自分を憐れむばかりで、自信がないことによって他人を傷つけている事実に気づかない。

自分は空っぽだと感じていて、常に不足感があって、もっと満たされたいと渇望しているのに、肝心の入口を堅く閉ざしているから、他人からの気持ちを受け入れることができない。

閉ざしているのは自分なのに、充足感を得られない原因を自分以外に求める。



こういった不完全で不十分な姿が、時として魅力的に映る。

それが「若さ」ってものじゃないか。

「若さ」という言葉が適切じゃないなら、「少女性」とか「青春」とか「ピーターパン」とか、そういうもの。

人生の中でほんの一瞬、限られた時間しか放たれないものだから、特別に思える。

でもそれは、「放たれない」というよりは「放ってはいけない」もので、
いつまでも子どもでいることはできないし、
いつまでも「大人になんかなりたくない」と駄々をこねることもできない。

モラトリアムは「もうすぐ終わりが来る（期限がある）」という意味までも含んでいるから、こちらにメランコリックな気分を喚起させるのであって、
長生きすることが折り込み済みのピーターパンなんて、魅力的じゃない。



ユニコーンの角はコンプレックスの象徴だとしても、
ユニコーンは自分の角を心の拠りどころにしているのだから、角を死守すると思うよ。

だって、角がなくなってしまったら、自分に自信がないことの言い訳がなくなってしまうから。

「この角があるから、人とうまく接することができない」、「この角があるから、人に好かれない」と言えていたのに、
もし、
角のない自分が誰にも愛されなかったらどうしよう。

角があってもなくても、実はそれなりに愛されてました。
というのが最も多いパターンかと思うけど、本当にそうなのか事前に確認することはできないわけで。

角という言い訳で武装しているうちは、自分に注がれる愛情に気付けないしね。
他人の気持ちに鈍感になってしまうしね。


今の私は、「大人になりたくない」と思うこともなく、「子どもに戻りたい」とも思わないです。
ただ、「もうちょっと、しっかりしないとな」と思っています。
この、「もうちょっと」がポイント。

いろいろと回り回って、
今の私にとっては、
角があることによって引き起こされる感情の揺れや、角を振りかざすことによって他人や自分を傷つけることや、その他諸々にウンザリしたので、
自ら両角を毟り取りました。


そしたら、元から自分には角なんて生えてなかったってことを、知った。

マイ・シネマ・パラダイス

見に行きたい映画たち



そして、私たちは愛に帰る

もうモーニングショーしかやってないから、起きられたら見に行く。でも起きられる気がしない。



ララピポ

中村ゆりが出てる。
本読んでない。
映画も・・・あんまりおもしろくなさそうだけど、悪くもなさそうだから、フラリと見に行くかも。
期待値が低いと「意外とよかった！」ってことになる・・・かも。



ロストガール

見に行くつもりだったけど、予告編を見て怖気づいてる。
これを正視するのはかなりの精神力を要するでしょう。たぶん。



悲夢

イ・ナヨンが好き。
キム・ギドク監督といえば、「魚と寝る女」。
インディー好きに好かれそうな映画っぽいなぁー



ロルナの祈り

これは、ぜひ見たい。



遭難フリーター

イラスト描いてるのが真鍋昌平ってことに惹かれた。むしろ、それのみ。
それと曽我部恵一も。



ピンク映画

見てみたかった映画がいくつかあるんだよ！
こんな企画やってくれるとはねぇ。
女が一人で見に行っていいものなのか不安・・・

女の業チョコ

もぉ～いーくつ寝ーるーとぉ～



ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝﾃﾞｰ？





DONと遊びに行ったので、ﾃﾞﾊﾟｰﾄのﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝﾌｪｱみたいなところに潜入してみた。
ﾌﾛｱの1区画がぜーーーーんぶﾁｮｺ！ﾁｮｺ！！多国籍ﾁｮｺ！！！

予想以上に楽しかった。

職場の方々に渡すﾁｮｺを選ぶつもりだったのに、そういう類のﾁｮｺはあんまり置いてなかったよ。
あの場にいた女の人たちも、「誰かに渡すため」というより、自分で食べるために買いに来てたっぽい。
職場に配るためだったら予算は300～500円くらいだと思うんだけど、売ってたﾁｮｺは平均的に1,500円くらいだったもん。
1,500円のﾁｮｺって、どういう価格設定なんでしょう。
本命（死語？）にあげるにしては安いし、配るには高い。ということはつまり、自分用。もしくは父親用。？

いろいろ見て回ったものの、結局は1,000円のﾌﾟﾗﾘﾈのｾｯﾄしか買わなかった。（これはあげる用）
自分のためにﾁｮｺ買っても、ねぇ。あんまり食べる機会ないし。


ｹｰｽに並ぶﾁｮｺを見ていて疑問に思ったんだけど

箱に入った12個入りのﾁｮｺとかね、
ああいうの貰ったら、男の人が全部一人で食べるのかな。
同じ味のﾁｮｺが10個も20個も入ってても、味に飽きると思うんだけど。
既婚者の男性だったら、家に持って帰って奥さんや子どもと食べればいいけどさ。
そう考えると、一つ一つ味が違うﾁｮｺの6個入りとかの方がいいんじゃないかなぁー。

それとねー
ﾌﾟﾗﾘﾈやら蜂蜜やら桜風味やらｱｰﾓﾝﾄﾞﾍﾟｰｽﾄやら、いろいろと趣向が凝らされているけれど、男性のほとんどはそういうのを好まないと思うのよね。
そういったこだわりを好むのは女とｵｶﾏである。そう相場が決まっているのさ。
ﾊﾟﾘやらﾍﾞﾙｷﾞｰやら、有名ｼｮｺﾗﾃｨｴやら、ｶｶｵの産地がどーとか、そんなｳﾝﾁｸを言われても、「で？おいしいの？」って話です。
ﾍﾞﾙｷﾞｰのﾁｮｺをいくつか試食してみると、確かにおいしい。おいしいけれど、明治の板ﾁｮｺとは違う味がする。大人の味。ｽﾊﾟｲｽ？高級なﾁｮｺってこんな味なのかぁー・・・でも僕は普通のﾁｮｺがいーや！となるのが目に見えてる。
こんなのは私の狭い交友範囲の話かもしれないけど、
世間一般の男子はもっと進んでるのかもしれないけど、
おおよそのところはそんなもんでしょー
4個入り2,800円のﾍﾞﾙｷﾞｰﾁｮｺを貰って、その「ﾁｮｺの価値」に目を輝かせる男はごくごく少数だってことです。

まぁそもそも、「ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝﾃﾞｰにﾁｮｺを貰うこと」に意義があるのであって、「ﾁｮｺを貰うこと」自体はﾎﾟｲﾝﾄではないのだと思いますが。

ﾋﾟﾝｸや赤やｵﾚﾝｼﾞや黄色や青や緑に美しくｺｰﾃｨﾝｸﾞされて、ちっちゃなﾊｰﾄの飾りが付いていたり、細かーーい絵が描かれていたりする見目麗しいﾁｮｺ。
そういうのを喜ぶのも、女とｵｶﾏであると相場が決まってるんです。それとｲﾝﾃﾂ。
ｷﾗｷﾗと美しいﾁｮｺを「お腹すいたから」と言ってﾑｼｬﾑｼｬ食べられたら、なんだかちょっと寂しいし・・・

要は、板ﾁｮｺでいいじゃん！ってことです。

ｺﾝﾋﾞﾆで100～200円で売ってる板ﾁｮｺが一番安心して食べられる味なんです。

ﾁｮｺって食べ物でしょ？
食べ物は食べるためにあるんだよ？
ﾑｼｬﾑｼｬ食べて何が悪いの？

てことで、大事なのは「食べたいか、食べたくないか」であり、「食指が動くか、動かないか」です。
あぁ残念・・・

かくいう私も、ﾁｮｺはDARSが一番好きなので、珍しい味のﾁｮｺには食指が動かないです。
ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝﾌｪｱから帰る際に、鳩ｻﾌﾞﾚｰ10個入りを買って帰りました。