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題名のとおり、山田風太郎が昭和17~19年に書いていた日記、そのもの。
昭和17~19年というと、ちょうど太平洋戦争末期、終戦間近。その時代に、山田風太郎は21~23歳の青春時代を過ごす。

と、言っても、いわゆる「青春」、青い春を想像しても、それにはあてはまらない。
恋愛沙汰も皆無。
友人関係で悩むこともない。

また一方、戦時中という世相について深く憂いたり、感情的になることも、ない。

どこまでも客観的で冷静に物事を見つめている。


本当に本物の「日記」なので、読んでいるとまるでブログ本を読んでいるような気分になってくる。

本文中にも、
「おれの日記はなんだ?はじめの美しい決心はどこへいったのだ?このごろは何もかもがデタラメだ。この大嘘つきめ。
 自分は心に考えていることを文章に書くと、急に第三者の眼で自分を眺めるから、それが嘘になる。他人が読まぬとわかっているものでも、自分に対して嘘をつく。未来の自分が読むときの心を思って嘘をつく。何にもならないことだ。」
と、ある。

なんと!
これってまさに、私が後ろめたく感じていることじゃないか!


職場や学校での人間関係における身の置き方、周囲の人間に対する評価など、冷静な観察眼と鋭い着眼点がおもしろい。
現代の私なんかが読んでもおもしろいと思えるのだから、感覚や感性は大して変化しないものなのかなぁ、、、。

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