Live
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ディスパのライブが終わって、ふと感じたこと。
ディスパって、新規開拓する気がないんじゃないか。
イベントに出て、ディスパ初見の客から新規を取ってこようという狙いが、ないんじゃないか。
少なくとも、ビジュアル系というフィールドでは。
ライブ自体のあり方もだいぶ変わったしね。
「つまらなくなった」とか「物足りない」と感じる人は多いと思う。私も正直・・・。でも私は、きっとそこには何らかの意思があるのだろうと、しぶとく食い下がってみる。
と、いうのは。
私にとって、全ての中心にあるのは、私自身の人生なの。
たくさんある趣味は人生の周辺にある"彩り"であって、人生そのものではない。
でも一方で、その"彩り"がなければ人生はつまらないし、生きていくことすらできないかもしれない。
今の私の人生の中心は、仕事です。
仕事が楽しくて仕方ない!という訳ではないけどね。全く!そんなことはないけれど。
毎日が不満だらけで、将来が不安で、自分の仕事に疑問を感じることだらけで、「仕事って何だろう?」と考えない日はない。
朝早くに起きるのは辛いし、満員電車もきついし、着たい服を着れないことはストレスだし、つまらない冗談に付き合わなければいけないことにイライラする。
でもね、仕事について考えない日は、ないの。
それに、私の学生時代は暗黒だったから。絶対にあの頃に戻りたくない。
私、学生時代は「生きて」なかった。社会人になって初めて、「生きてる」って感じたの。
(だからと言って私がいわゆる「暗い子」だったわけじゃなくてね。それなりに友達もいたし、ちゃんと学校に行っていたし、もしかしたら一般的な子どもよりも充実した学生時代を謳歌していたかもしれない。)
他の何がなくなっても諦められるけど、仕事がないのは無理です。
「職業」ではなく、「仕事」ね。今の「職業」から離れたとしても、私は絶対に「仕事」からは離れられない。
そして、私が仕事をするのは、私のためです。
私の人生のため。
家族をはじめとする、私の周りの人たちのため。
そして、偉そうなことを言うようだけど、社会のため。世の中のため。
間違っても「趣味のため」ではない。
ライブに行くためでもないし、遠征費用のためでもない。そんな目的で働いたことは、今まで一度たりともないです。
「このめんどくさい仕事を終えれば、楽しいライブがある!」と考えたことはあっても、
「このめんどくさい仕事をやるのは楽しいライブのため!ガマンガマン!」などと考えたことはない。
人生を充実させるために、生きるために、私は毎日必死になっている。
そうやって前進していく時、私のすぐ隣には、素敵な映画だったり、面白い本だったり、楽しいライブだったり、そういったものがあるわけです。
それでね。
今の私のこういう考え方って、非常に「バンギャルっぽくない」。
私が自分のことを「血中バンギャル指数が低い女」であると認識しているのは、それ故です。
バンギャルの定義なんて知らないけれど、「ライブのため、バンドのために、人生がある(と思っている)子」という意味で捉えるならば、それはまさに今の私と正反対じゃないですか。
私のような者を
「落ち着いちゃった元バンギャル」と言うのか、
「もう上がった元バンギャル」と言うのか、
はたまた「元からバンギャルなんかじゃない」と言うのか、
それは分からん。
今でも遠征とかしちゃってる私のことを「現役だね」と言う人もいるし。
他人から見た「私像」は、その人それぞれのものだしね。
でも少なくとも、私が私を見た場合の自己像は、「血中バンギャル指数が低い女」なの。
そして、「ビジュアル系をビジュアル系たらしめているものはバンギャルだ」という法則に基づけば、
私のような女が賛同してしまうようなバンドは、ビジュアル系バンドとしての偏差値が低いのではないかと思うのね。
つまり、D'espairsRayが。
私は今のD'espairsRayのスタンスに、正直、とても共感を持ってしまうんだ。
そのスタンスに賛同してしまう。
先日のライブのアンコールラスト前に歪が言った言葉。
「俺らは俺らがやりたいことをやって、どんどん突き進んで。お前らはお前らがやりたいことを、もっと自由に、やってみればいいじゃん。それで、その2つが、いつかこうやって(手を交差させて)交わったら、それってすごいことじゃない?」
この言葉って、意味の取りようによってはとても際どいものだと思うんですね。
ファンの反応なんてお構いなしに、バンドはバンドでやりたいことを勝手にどんどんやっていく、という勝手な決意表明。
バンドの方向性にファンがついていけなくても、反感を買っても、そんなこと関係ない、気にしない。
ついていけないなら、無理してついてこなくてもいい。
バンド側はやりたいことをやるから、ファンの側も好きなことやればいい(=他のバンドを見に行っても、他のバンドと掛け持ちしても、全然OK)。
意地の悪い読み方をすれば、そんなふうに受け止めることもできる。
何よりもこの言葉は、「お前ら(ファンの子たち)の人生の中心を、俺ら(D’espairsRay)にするな」という意味に取れてしまう。
少なくとも私は、そういうメッセージを汲んでしまった。歪がそんなことを意図していたのか知らないけどね。
でも私は、勝手にそういう意味に捉えて、しかも勝手に共感したよ。
だって私の人生の中心はD’espairsRayじゃないもの。
私は自分の人生で成し遂げたいことがあるし、それに向かって何ができるか毎日考えて、目標に少しでも近づけるように歩いてる。その目指す先にある到達点は、D’espairsRayではない。
D’espairsRayがなければ生きていけない、と言ってもいいくらい、私の人生にとってD'espairsRayは必要なものであるけれど、D'espairsRayは決して私の人生の本分ではない。目標でもない。
私の過去にはD'espairsRayが生きる目的になってしまっていた時期があった、、、かもね。たぶん、あったと思う。
でもだからと言って、その頃と今とを比べて、D'espairsRayに対する気持ちが薄れたわけじゃないし、飽きたわけでもない。
むしろ、前よりも好きだと思うの。
今の方が「好き」という確固たる気持ちがあるから。
なんか、、、あれだね。
倦怠期を乗り越えた恋人同士みたいな。
もはやリタイア後の熟年夫婦みたいな。
でも、いわゆるバンギャルが求めるものって、「付き合いたての恋人同士のような盛り上がり」だったりするわけでしょ。(最近の子はそうじゃないのかも?)
好きで、好き過ぎて、相手のことが気になってしょうがなくて、相手のことを全て知りたくて、相手の行動を全て把握していたくて、相手の全てが欲しくて、、、もう、殺るか殺られるか!みたいなの。
重苦しい愛情を投げつけて、投げつけられて、束縛して、束縛されて。そういったものを欲している子にとっては、今のディスパは物足りないと思うんだ。
少なくとも「本命」にはしてもらえない。
(おっちゃんバンドにそんなもの求めるのも酷だけど。)
D'espairsRayが最近しつこく言っているような、「自由」とか「来たくなったらいつでもライブ会場に来ればいいよ」とかいった言葉。そういうスタンスが、膨大に湧き上がるエネルギー(と暇)を持て余しているような若い子には、物足りないと感じられるんじゃないか。
だから、イベントライブにディスパが出演しても、網に引っかかる新規客はあまりいないと思うの。少なくとも、遠征して追いかけてくれちゃうような若い新規客は、なかなか現れないと思う。
バンド側がそれを意図して、全て分かったうえで、今のスタンスを取っているのか。
それとも、意図せずに「俺らがやりたいこと」をやっているうちに今のスタンスに落ち着いてしまったのか。
その真意は分からない。
分かっているのは、「俺らがやりたいことをやる」という決意だけで。
でも、9年弱も活動してきてるなら、いい加減分かると思うのよね。今のバンドカラーでは若い新規客(バンギャル)は獲得できないだろうってことくらい。バンギャルという人種がどんなバンド像を好んで、どんなライブを望んでいるのか、ということくらい。
ディスパは分かっているのだろうと想像できるから、「D'espairsRayは新規獲得しようという狙いがないのかな」と、私は感じたわけです。
それともう一つ。
歪がレコーディングや撮影などを「仕事」と言っていることも、私にとっては密かなツボです。
「今日は朝から仕事で・・」とかね。
彼にとってはD'espairsRayは「仕事」なんですよ。
人生の本分が仕事である私は、そのスタンスにひどく賛同します。私は「仕事」という言葉にマイナスのイメージを一切持っていないのでね。
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